救われた一言

こんばんは、あおいです。

多分今までで一番シリアスなお話だと思います。

このことを記事にするのは悩みました。

しかし、あおいにとって価値観を左右された出来事でもあったし、自分と他人のあり方を学ぶことができた貴重な出来事だったので、しばらく悩みましたが、公開することにしました。



静岡に住んでいるあおいの実母が昨年6月に倒れました。

仕事中に突然の電話。

慌てて新幹線にとび乗り静岡に直行。

病院に到着。

全く意識がなく体中パンパンにむくんだ母の状態をみて、医療に携わるお仕事をしているあおいは先生からお話を聞かなくてもただごとではないとわかりました。

先生からの病状説明も予想通り深刻なものでした。   母58歳、若すぎますface10

ベッドサイドで妹と肩を寄せて泣きながらいろんな事を話しました。

実家に帰っても、一人になると涙が止まらずなかなか寝付けませんでした。

3日目にぼんやりとあおいのことがわかって何かを言ってくれることもありました。

お母さんが、気がついてくれた・・・まだ安心できる状況ではありませんでしたが、ホッとしました。

しかし私たちの期待とは別に、母は翌日からまた意識がなくなりました。

1週間が山場。この期間の病状が予後を左右すると先生から言われていました。

1週間後。

いぜん意識はないものの検査のデータや全身状態は改善してきました。

先生のお話では「一応峠はこえた。今から急に生命を脅かすことになることは考えにくいので、一度福島に帰ってもいいのでは。」とのことでした。

父や妹は実家でやっている事業で毎日忙しく、なかなか病院に来れない毎日を送っていて、あおいが郡山に帰ったら、意識のない母はほとんど一人で毎日を過ごさなくてはならないんだ・・・って思うと、そろそろ帰らなくちゃならない思いと、意識のない母を一人にして帰ってしまっていいのか?という思いの中でかなり葛藤しました。

あおいは精神的体力的にかなり衰弱していました。

父からももう郡山に帰りなさいと言われ、悩んでいました。

そんな時、

1日おきくらいにお見舞いに来てくださった両親が懇意にしていた親戚の方が

「あおい、もう帰りなさい。とむさんも待っているだろうし、一度あなたの生活にもどりなさい。大丈夫、おばさんは近くに住んでいるから、毎日お母さんの所に来てお母さんのことを一人にしないから。お母さんを寂しくさせないから大丈夫。」

って言ってくださったのです。

涙が出るほどうれしかった。


肩の荷がおりて、素直に郡山に戻ることを決心できました。

駅前でしずおかおでんをつまみながら一人で飲んだときにお店の奥さんにこの話をしたとき、やっぱり同じ事を言ってあおいを励ましてくれました。はじめてフラッと立ち寄ったお店だったのに、奥さんも泣きながらあおいの話を聞いてくれました。

みなさん、どうもありがとうございました。


人生の先輩達にホント感謝ですキラキラ


その一言がなかったら戻ってくる決心もつかなかっただろうし、戻ってきても後悔していたかもしれません。

みなさんのおかげで(後遺症は残ってしまいましたが)意識はもと通りになって、母は毎日を過ごしています。

介護が必要な状態ですが、母が元気になってくれて本当にうれしいです。

電話で笑いながらいろんな事を話してくれる母の声がきけて本当にうれしいです。

昨年はいろいろとあった年でしたが、人の温かさに触れることができたり、いろんな価値観や考え方を見直すことができた一年でした。

自分が弱っている時にかけられる優しい言葉って、自分の支えになったり救いになるんだなぁ・・・て実感しましたicon12

救われた一言

そんな母にも、春が来ますさくら

少し遅れてあおい住む郡山にも春がきますさくら


お母さん、今頃何してるかなぁ・・・?






これは、2月にあおいが静岡に帰ったときに母と梅を見に行った写真です →→→→→



あおい at 2008年03月19日21:56 │Comments(10)
この記事へのコメント
人と人のつながりって大切ですね。
あおいさまは身を持って実感されたんですね・・・
だからこそ自分と関わる人との「ご縁」は
おろそかに出来ないですよね!
APPLEもいつもそう思います。
お母様、これからもずっとお元気でいられますように!
Posted by APPLE at 2008年03月19日 22:29
遠く離れているぶん、直ぐに何かあったら駆けつけることができないもどかしさ…ツラいですね!
あおいさんが元気に暮らしていることが、お母さんの励みになっているのではないでしょうか?
お母さん、とにかく無事で良かったですね
Posted by まみっち at 2008年03月19日 22:38
APPLEさんへ♪
一期一会じゃないですけど、自分に関わる人達に感謝をし大切にしていきたいと心から思います。
少しのことだったら他人を許すことも必要かと思える今日この頃です。
根っから悪い人なんてそんなにいないでしょ?
Posted by あおい at 2008年03月19日 22:45
まみっちさんへ♪
自分の年齢で親の介護を考えるようになるとは正直思いませんでした。
でも、まみっちさんがおっしゃる通り、お互いが元気でいることがお互いの励みであったり活力につながると思います。
優しいお言葉ありがとうございました。
Posted by あおい at 2008年03月19日 22:50
私の実家の父も半分介護が必要な状態です。
介護っていうか手助けといった方がいいかな?

私の場合は近くだから何かあれば飛んでいけるところ
に住んでいますがあおいさんはそうも行かない・・・
お気持ちお察しします・・・。
皆様がおっしゃるようにあおいさんが元気でいてくれること
がお母様の一番の喜びではないでしょうか(*^_^*)
私はこれから先実家の両親も嫁ぎ先の両親も
大切に面倒を見ることも考えています☆主人も同じ考えです・・・。

あおいさんのお母様を大切に思う気持ちに涙が出ちゃいました(ノ_<。)
きっと暖かい春がお母様を包んでくれると思いますよ☆
Posted by Mii at 2008年03月19日 23:25
Miiさんへ♪
こういうことってなかなか話さないからわからないけど、こういう状況を抱えている人、これから遭遇する人・・・けっこう人ごとじゃないんですよね!
私は仕事柄介護全般何でもできるから、近くにいたらしてあげたいことがたくさんあります。
でも、遠くに住んでいるから直接協力できないことに対して母や父に対してもどかしい気持ちと申し訳ない気持ちはいつもあります。
でもそこから何も生まれないんですよね。
そばに行ったときには精一杯できることをする、普段の生活では自分らしく幸せであること。
これがお互いが幸せであれることかな?って思って毎日を過ごしています。
(長くなりました・・・^^;)
Posted by あおい at 2008年03月19日 23:42
いつか自分もこういうことがあると想像しつつ生活しているものの
いざそうなったら自分と介護の境界線が見えなくなるんだと思います。
そういう意味でとても参考になりました。
自分がそうなったらと考えた時、何を最優先にするか今から家族会議をしておこうと思います。
ちょっとした病気が人生を壊しかねない病になるかも知れませんからね・・・
Posted by おきらく at 2008年03月20日 00:44
おきらくさんへ♪
初めまして^^
コメントありがとうございます。
ホント、おっしゃる通りです。
みんなが元気なときはうまく回っていた歯車も、何かのきっかけでガタガタになってしまうこともあるのです。
そう思うと、日頃から自分がどうあるべきとか、自分自身の考えや家族の意思統一など、少しずつでいいので話し合ったり、意識して行く必要があると思います。
大切な人が一生笑って過ごせるために・・・。
QOL(生活の質)とか言いますが、支える人達の実生活を考えたら、簡単な事ではありません。
理想と現実・・・最大の課題のように思います。
Posted by あおい at 2008年03月20日 01:12
いえいえ、とっても考えさせられました。
まだまだ父も元気で自分でできる事は自分で
やっていますが、手が思うように動かなくて・・・
これ以上進行しないように手術も経験して・・・
私達はできることを精一杯手助けしているところです。
主人にもいつも助けられていて本当にありがたいです☆
QOL・・・なかなか大変な努力が必要なことかもしれないですね・・・。
Posted by Mii at 2008年03月20日 08:59
Miiさんへ♪
介護の問題などは自分一人ではどうすることもできないんですよね。
一人だったら自分が潰れちゃうと思います。
自分を支えてくれる周りの人に感謝をしながら、日々を送っていきたいと思っています。
Posted by あおい at 2008年03月20日 09:26
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